ニコチンが手汗の原因
手汗などの発汗を促す原因になるものの中の一つに、
たばこが挙げられます。
仕事などの一服で、たばこを吸う人は多いですし、
ストレス解消などの目的でたばこを吸う女性も近年は増えてきました。
しかし、たばこを吸うと手汗や足の裏の汗などをはじめ、
体全体の発汗が促され多汗症の症状の原因となります。
たばこにはニコチンという有害物質が含まれていることは有名ですが、
このニコチンが発汗を促すことが分かっています。
中枢神経興奮剤の働きをニコチンが持っているのです。
中枢神経興奮剤は、交感神経に作用し刺激する物質のことです。
交感神経が刺激されるわけですから、
必然的にアポクリン汗腺やエクリン腺を刺激することになり、
汗を分泌しやすい状態になります。
そして、結果的に手汗などの多汗症を発症します。
たばこで汗がより臭くなる
さらに、たばこを吸うことで、
汗を臭くしてしまうというデメリットもあります。
それは、エクリン腺からの発汗によって細菌分解の速度が早まって、
体臭が発生しやすくなるからです。
また、ニコチンが交感神経を刺激するのは述べたとおりですが、
そのことで、自律神経のバランスも崩してしまうのです。
自律神経が発汗をコントロールしているわけですから、
交感神経の刺激が原因の発汗に加えて、
さらに汗をかきやすい状況を生み出してしまうことになるのです。
このように、たばこはニコチンという刺激物による人体への影響がいろいろあります。
手汗など発汗の原因となるのはその一例にすぎず、 体全体の健康にも悪影響を及ぼします。
禁煙ストレスで手汗が止まらない
たばこは、手汗をはじめとした大量発汗の原因となりますが、
中には、たばこを止めたのに手汗などが依然として出るとか、
今まで大量発汗などしたことはないのに、
禁煙したら汗が出やすくなったという人もいます。
しかし、その原因は禁煙によるストレス、
つまり、たばこを吸わないように我慢することによって生じる葛藤や
ストレスなど精神的なものが原因なのです。
また、たばこを吸うようになってから
手汗などの大量発汗をするようになったという人の方が多いのも事実です。
ですので、しっかりと手順を踏んだ禁煙をしなくてはいけないのです。